保護者の皆様
かなごんの帰国日記2  ー 完結編 ー
在校生の皆さん
慶應大学について
在校生の皆さん
受験生活について

かなごんの帰国日記2  ー 完結編 ー

●NO.5 東郷先生 返信、遅れました、、、パソコンの前に座ったのも久しぶりです、、、 通学と通塾には慣れました。まあ、週三で学校から直接塾に行っていると食生活が乱れてくるのは事実ですが、、、(最近は土日も行くことがあります、、、) 朝は6時半に家を出て、(早ければ6時とか、、、)学校が8時頃から4時頃までで、その後塾に行って、6時までは自習室で勉強(早めの晩御飯)して、6時からは3時間授業です。帰ってくるのは10時過ぎなので、家にほとんどいないような感覚です。朝は5時起きで、毎日が睡魔との闘いです、、、(笑)おかげで、電車で立ったまま寝るという技を身につけてしまいました。まわりから見たら、通学中の私は変人だと思います。よくバスで寝過してしまって、気が付いたら見覚えのない場所にいることがあります。最初は本当にビビりましたが、今では普通に『またか、、、』という感じで、ノコノコと道の反対側のバス停に行って、ボーっとバスが来るのを待っています。(笑)でも、私もいつも寝ているなまけものなわけではなくて、電車の中でも大事なことをしています。それは、自分のモチベーションを上げることです。私は毎朝渋谷で乗り換えをしているので、当然青学の生徒は溢れかえっているし、慶女の生徒もたびたび見ます。もう慶女の子なんて一目で分かります。(目印は慶應バッグとまっすぐなスカート、、、あとは憧れちゃう的なオーラですね。)私も1年半後にはこの人達のうちの一人になってやる!!と思いながら通学しています。 でも現実は甘くないんです、、、この前の模試はボロボロでした、、、せっかくクラス分けテストでは国語以外(←致命的!!)は総合点、英語、数学、の全てが冊子に載ったのに、、、本来は今回でクラスが落ちるはずだったんだと思います、、、理由を探ってみるとやはり勉強不足ですね、、、まだ結果は届いていないのですが、ほとんど解けていなかったので、、、もう自分を甘やかすのは止めて本気で頑張らないとやばいですよね、、、さらに、2年生までは全員が五科目やらないといけないので、さらに落ち込みました、、、でもこれで自分に甘かったことも分かったし、次に向けて頑張ります。 先月は人生初の定期テストでした!!(補習校のは別として、、、)自分ではすごく頑張ったつもりだったのですが、445点という結果でした、、、本当は1位を狙っていたのですが・・・・・・。 学校は本当ににぎやかで毎日先生は怒りっぱなしです、、、皆東京(の中心=日本の中心!!)育ちで、今は日本シリーズがやっているので、昨日なんか『誰か今日一緒に東京ドーム行かない。』なんて言っている子や、『今日帰りに秋葉原行く。』なんて言っている子がいます。今はもう慣れましたが、最初はこんな発言が驚きでした。こんなことでも私の学校は本当に東京の中心なんだな、と思いますが、あと1週間半後には『皇居マラソン』という行事があります。それは、名前の通り皇居の周りを走るものなのですが、なんだかすごくないですか。皇居もすぐ近くなんですよ。 あっ、、、また慶女について語らせていただきます、、、私は今では本気で慶女に行きたくなってきてしまいました。Nさんの文化祭にも見に行き、真っ白でキレイなトイレも見てきました。慶女だけでなく、ICUや青学にも行ったのですが、どちらも慶女の魅力にはかないません。何が私をこんなに引き付けるのかは分かりませんが、本当に気に入ってしまいました、、、まだ少し早いのかもしれませんが、私はこれから慶女を目標に頑張ることに決めました。 ●NO.6 東郷先生 今日は学校の始業式で、今帰りの電車の中です。 昨日で大好きな慶女の入試まであと一ヶ月になりました。絶対合格して、先生に良い報告をしたいと思いますo(^-^)oと言ってもまだまだ自覚のない私。昨日も正月太りしたーと言って爆笑しながらふざけてました。笑ま、これが私です。でもやるときはやります。というより、集中して勉強すると結構楽しいもので夢中になります。私は数学が大好きです。立体とか、円とか、おもしろくて◎^∇^◎確率とか、目の前に見えないものは辛いけど、、、国語の成績は相変わらずです、、、でも論説とか、分かると楽しい♪だからなんとかやってます。 中2の夏に日本に来てから、ずっと受験のためだけに生活してきた私です、、、が、、、最近願書を書いていて、自分って本当に勉強以外の活動をしてなくてつまらないな、と思います。本当にこれで良かったのか、、、でも合格すれば後悔はしません!!! 正直、私は周りに比べてそんなに頑張ってるつもりはありません。むしろ結構やってないほうだと、、、笑でも、周りの友達がいるからのびたんだと思います。私の今の塾のクラスは、慶女志望の子が多くて、女子はみんな仲良しです。でも負けず嫌いな私はいつもその子達には負けたくないとばかり思っています、、、それがバネになってるんじゃないかなぁと、、、サピアのメンバー(SK、TY、R0、YA)とも再会して、あいつらだけには負けない!!と思ってます。笑Eちゃんからも帰国したってお知らせが来てて嬉しかったです。でもアメリカの住所に年賀状を送ってしまった、、、笑春になったらみんなが笑顔で再会できたら良いです。 サピアでの3年間は私にとって本当に大事な時間でした。真面目にやらなくて何度も怒られたけど、、、笑サピアがなかったらきっと今は、、、落ちこぼれてます!!!笑ありがとうございました(^人^) 私の最初の入試はICUの面接です。なんとか乗り切って良いスタートをきりたいです。目指すは慶女!!目指すはNさんです!!いつか先生のところにあのグレーのタイトスカートをはいて遊びに行きたいです。 ●NO.7 東郷先生 電話で先生と久しぶりに話せて私もうれしかったです。 SFCも合格しました!!ICU、慶應女子、SFCと全勝です。でも私は慶應女子に行きます!!正直、私はそんなに頑張っていないんですね、、、受験生らしい生活をしていないというか、、、のんびりしてたんですね。笑都立日比谷も受けるはずでしたが、理社はできないし、受ける意味もないので、、、受けません。 先生がY君にメールを送ったそうで。早速Y君からメールが届きました。 完結編、書きます。でも、前回からだいぶ時間が空いているので、言いたいことを少しまとめてから送りたいと思います。いろいろあったから、、、 いろいろあったから、、、 ●NO.8 完結編 東郷先生 本当にすみません、、、もう受験が終わって約1カ月もたつというのに、、、完結編が、、、勉強してるわけでもないのに。ゲームしたり、コロコロしてなまけてるだけなのにぃ、、、笑いやぁ、、、いろいろ考えたんですが、結局まとまらなくて。面倒くさくなってしまったんですね。汗だから、思いついたことをそのまま書いていこうと思います。 それでは、いよいよ、完結編♪ いきなりですが、私はサピアにいた頃から数学が大好きなんですね。今はもっと好きです。特に図形が最高におもしろいです♪でも、中3の初めはまだまだ数学は得意ではありませんでした、、、国語はさらに撃沈で、初めの模試の偏差値が30台という、、、まさかの読み取りのずれ?ですねぇ。素直に読みとれば良いのに、勝手に登場人物を悪い人にしてしまって、ひどい話として読み取ったんです、、、はははぁ、、、でも私が考えたお話で通る選択肢がちゃんとあったんです!!しかもこの問題を作った先生が私の国語の担当の先生で、、、私が考えたお話のことを伝えたら大爆笑でした。こんなヤツ初めてだって、、、ま、国語は最悪のスタートをきったという話です。笑 ちなみに、国語は最後までよくわかりませんでした。笑かわりに文学史や漢字を頑張りました。直前になって国語で落ちる気がしたので、、、入試本番では、とりあえず意味の通る解答で埋めて、記述はなんとかしました、、、 さて、大好きな数学について♪数学は本当に楽しくて。好きすぎて、やりたいだけ数学ばかりやっていました。笑それで良かったのかは分からないけれど、英語と国語は最低限のものしかやらないと決めていたので自分としては良かったです。楽しかったし。結果、数学の成績だけ上がりました。当然、、、国語は人並みにまではなりました。英語は最初から最後まで変わりませんでした、、、(本番では満点をとったつもりですが、、、) 続きましては、一番辛かったこと!!学校の定期テストです、、、受験勉強の邪魔者!!(って言っても私は部屋にとじこもってそんな必死に勉強したりはしていないですが、、、)でもお母さんはちゃんと定期テストの勉強をしてほしかったんですねぇ。ここでバトルが発生したわけです。夜中に二人でけんかしてわんわん泣いたりしました。笑(変な親子。) もうひとつ辛かったこと。思うように体が動かなかったこと。合格したい気持ちはだれにも負けていませんでした。たぶん。勉強も嫌いではなかったし。でも、、、勉強しようと思っても体が動かないんです。泣それが辛かったです。眠たくなったり、遊びたくなったり、テレビが見たくなったり、、、それで、私は我慢できませんでした。笑(←今だから笑えること、、、)勉強したいときに勉強して、寝たいときに寝て、、、だから、学校の授業中に寝てしまったり、、、それで結局、なんとかなってしまったんですね。 こんな感じでやっていて、、、とうとう迎えた2月。私の生活の仕方は全く変わらず、、、苦笑2/10、慶應女子の入試。、、、なんとか乗り切りました。終わったときは、「もうこれ以上かなに求められても無理だー」という感じでした。 そして、2/12、SFCの入試。さらに、慶應女子の合格発表。SFCの入試が終わって、私は駅の公衆電話まで大急ぎ。お母さんに電話して、慶應女子の結果を聞きました。「合格したよー」と聞いて、ほっっっっとしました。それから、おばあちゃんに電話したら、おばあちゃんの言葉があまりに優しくて、、、駅の公衆電話の前で一人で泣く女子中学生になってしまったわけです。周りからしてみれば、ちょっと頭のおかしい子ですね。苦笑 それにしても、、、どうして私が合格したんだろう、、、???? ま、これが私のへんてこな高校受験です。はははははぁ。やりたいときに、やりたいことをやっていたらなんとかなってしまったんです。でも、私は念願の慶應生になれて、幸せいっぱいです~。これからは高校生活を満喫していきます☆

慶應大学について

  慶応大学の校風としてまず挙げられることはその自由さです。専門分野の授業以外にも幅広い選択科目の中から色々な知識を身につけることができます。その上それらの一般科目が内容の浅いもので終わることはなく、著名な教授がそれぞれに研究しているテーマについて学ぶことができる環境が整っています。したがって他学部の生徒と交流する機会も多くあります。また、サークルなどの活動も活発で勉強以外の面においても自分がやりたいことを行えます。自由な校風ゆえ、勉学については自己責任という面もありますが、高い勉学意識、向上意識をもった生徒がいることが刺激になります。   また、慶応大学の大きな利点といえば社会におけるつながりです。在学中にできた生徒同士のつながりは大きな意味を持ち、社会のあらゆる面において活躍している仲間がいることは自身の社会での活躍にも大きな武器となります。また卒業生間だけでなく、卒業生と在校生とのつながりもとでも強いです。例えば、私が所属している慶応義塾放送研究会というサークルではNHKなどの有名な放送局に勤めている、もしくは勤めていたOB・OGが数多くいます。そのようなOB・OGの方々が勤める放送局でバイトをすることができたり、番組制作の一部分に携わることができたりする機会がたくさんあります。具体的な例でいえば、ラジオ番組の出演依頼、企業の広告動画出演依頼、NHK紅白歌合戦の舞台裏の仕事などがあります。これらは生徒同士のつながりが強いからこそ可能であり、自分が興味を持っていることについて在校生のときから色々な体験をすることができるのです。   自由な校風や高い向上意識を持った生徒同士のつながりを始めた様々な要素が慶応大学での生活をとても充実したものにさせています。

受験生活について

 ※最終的に東京大学の文科Ⅰ類(法学部)に向けての受験生活についてです。特に後半(私立受験後)は東京大学に向けた勉強法を軸としています。なるべく全学部に共通する勉強法を書きましたが、その他の学部を受ける方にはこれ以外の具体的な対策もあることを念頭においてください。 <帰国前> 1.成績、SAT、TOEFL  帰国前はまず学校の成績とSAT、TOEFLのスコアーを上げることに力を注ぎました。それぞれの大学がスコアーをどれだけ重視するかは様々ですが、できるだけ高いスコアーを持つに越したことはありません。スコアーの基準も年々上がっていることは確かであり、(2010年度の慶応大学法学部法律学科ではSAT2010点が一次審査で不合格となっていました。)帰国生が希少な存在ではなくなってきたからこそ高い水準が求められています。 2.新書を読むこと(読書)  次にやっておくべきこととしては読書です。中でも新書を帰国前からたくさん読んでおくことは大きな強みとなります。帰国生入試における小論文の試験では社会情勢についての問題意識の高さとそれを分析する多面的思考と論理性が問われます。これらを培うために新書を読むことはとても有効です。新書というと堅苦しい印象がありますが、読みやすい文体で書かれているものも多くありますし、帰国前の段階では自分が志望している学部の分野にとらわれず自分が面白そうだなと思ったものを読んでいれば大丈夫だと思います。また、新書を読むことは国語力を培うことにもつながります。ヨーロッパをはじめとする他国の帰国生はSATではなくIBというプログラムを高校で受けます。このプログラムはSATのような一回の試験ではなく、ある一定期間特別な授業をうけるものであり、日本語の科目が用意されています。そのため、ヨーロッパからの帰国生は自然とアメリカの帰国生より日本語力がある傾向にあります。彼らに遅れをとらないためにも、国語力をできるだけ帰国前に身につけるべきです。特に、多くの生徒が一番初めに経験する早稲田大学の試験は小論文と英語の試験のほかに国語の試験もあり、帰国してからの約2ヶ月半の間だけで国語力を満足に回復することは難しくなってきます。また、国語力は英語の試験にも影響します。英文和訳はいくら英語を話せたとしてもきちんとした日本語に直すことができなければ満点をとることができません。中でも要旨要約は特に国語力を問われます。   ちなみに、新書以外に国語力を伸ばすこととして新聞を読むことも上げられますが、駿台では朝日新聞を基盤に経済学部志望の生徒は日本経済新聞をも読むことを勧めていました。経済学部は経済的な知識も多く要求されます。また時事の確認とともに社説を読むことも重要です。(インターネット上で公開されています。) 3.自分が何をしたいか  そして最後に、学校生活の中で色々な体験を通じて将来についての視野を広げながらも自分が何をしたいかをある程度明確に定めておくことです。面接試験において志望動機を聞かれますが、自分は将来何をしたいかを軸に、そう思うようになったきっかけや、それを叶え、また叶えてくれる大学に入るために、何をしてきたかなどをアピールする場となっています。そのアピールをより独自のものにするのに学校生活における経験が役立ちます。 4.まとめ  ここまで帰国前について長く書いてきましたが、つまり大学受験において帰国前の準備は相当重要であるのです。帰国後は予備校で主に実践練習を行ってきます。そのための基盤を作る時間は帰国後ではあまり多くありません。帰国前にできるだけ早く準備に取り掛かることが帰国後の予備校での勉強の質をより高めてくれるのです。そしてこれらを達成するためにもSAPIAの英語、小論文の授業は大いに役立ちます。SATのスコアーを上げ、小論文を書く力の基盤を形成することができました。自分に何が足りないのか、何をすべきなのかの的確なアドバイスを先生方はしてくれます。また、将来ビジョンの形成を相談する際にもとてもお世話になりました。親身になって相談に乗ってくれる先生方と帰国前の準備をすることは不可欠であると思います。 <帰国後から私立受験> 1.意識を変える  次に帰国後のことです。まず私立受験において意識的に注意しなければならないことはすぐに受験日がくるということです。帰国してやっと予備校に入ったことでひと段落ついてしまい、入試まで約2か月半しかないという危機感は最初のうちは感じられにくく、新しい友達もできることでついつい遊びがちになってしまいます。そうならないためにも、早めの段階で出願の書類を用意することを済ませ、勉強に集中できる体制をいち早く整えることが大切です。  そしてもう1つ意識しておかなければいけないことは、大学入試が日本の入試であるということです。英語にある程度の自信があってもそれはあくまでも感覚的な英語の知識であり、入試で出されるのはそれだけでは解けないということを意識しなければなりません。特にアメリカの帰国生はこの意識をもちにくく、出される問題に対し「でもアメリカではこういう表現も合っている。日本の英語は不自然だ。」というように反発する意識がなかなかとれません。しかし大学が要求することに素直に応えることが最優先です。確かに言いなれない表現であったとしても、その意識はできるだけ早く捨てることが、入試を突破するのに必要な英語力を身に着けるのに重要なのです。 2.読書  意識的なものの次に、実際の勉強面で注意することとしてはまず、帰国前に引き続き、読書をすることです。帰国したあとは自分の志望する学部の分野を重点的に読み始めるとよいでしょう。駿台では小論文の先生が参考文献リストをくれるのでそれらの本を読むことが最優先となります。そしてただ読むのだけではなく読書用のノートをつくり、重要な知識やかっこいい言い回しなどをメモしていくと有効です。(ちなみにわたしは100均で蛍光色のプラスチックの付箋を買い、読みながら重要な文の上に貼り付け、本をすべて読み終わったあとまとめてメモしていました。)この読書用のノートは特に国立を目指す受験生は必須です。 3.書き直し  次に、予備校の先生にも言われると思いますが、小論の書き直しを行うことです。本を読み、知識を得て、論理的に書かれた文に慣れても、実際に自分でそれを書き、指摘された部分を直さなければ実力はつきません。簡単なことではありませんが、早いうちからこの作業に慣れることで後の国立へむけた本格的な受験勉強がスムーズになります。   また、慶応大学を受ける生徒は早く書く練習もしましょう。出題課題はそこまで難しくないものの、一時間に1200字は帰国後の夏の段階では結構な分量であると感じられます。(国立を目指す生徒は段々一時間に1200字は余裕がでてきます。最終的には約1時間半で2000字近くを目指すわけですから。)制限時間を十分に意識してください。 <私立受験後から年末まで> 1.情報収集(読書)  次に、私立受験後から12月終わりごろにかけてです。私立が終わりひと段落すると安心感が生まれ、たるみやすい時期となります(10月ごろから11月にかけて)。しかしこの期間こそが知識収集に一番時間をかけるべき時期であると私は感じます。年が明けると、実践的なことと集めた知識の整理整頓が重要になってくるからです。引き続き読書とメモづくり、そして書き直しを続けましょう。わたし自身はたるみにくいようにするために途中で11月に一校受けてモチベーションをキープしました。 2.ネタ作り  12月になると年が終わってしまうことからかまた危機感が生まれてきます。12月からは「ネタ作り」を始めます。ネタ作りはまず先生に入試にでる予想を聞きます。いくつかのテーマを言ってくれると思います。そして次に、今まで集めてきた知識(読書ノート)を整理整頓し、どの情報がどのテーマに使えるかを整理します。それと同時に、小論の書き直しも本格化します。第2期の後半からかけて小論文の授業では大分本番に近いテーマを扱ってきます。それらの中から予想テーマにあったものを選び重点的に書き直していきます。今まで添削師さんにしか書き直しを見てもらってなかったのを、先生とも打ち合わせするようにします。駿台では年明けころから先生との打ち合わせを予約する制度ができますが、そのころには先生の争奪戦となってくるのでできるだけ早くから先生と打ち合わせを始めましょう。このころには書き直しを6,7回することは普通になってきます。途中、駿台は冬休みがありますが冬休みは最終的な読書をしながらも、ネタ作りを進める良いチャンスだと思います。この時点でのネタ作りの過程をわかりやすくまとめると 入試にでるテーマの予想を先生に聞く。 各テーマに合わせた情報のまとめ、整理整頓。 テーマにそった過去の小論の課題を先生と打ち合わせしながら書き直す。 読書 となります。 3.過去問  そして、12月頭には過去問をも入手するようにしましょう。英語の過去問は特に複数回解いて形式になれるべきです。英語は「東大英語25か年」「一橋英語15か年」という赤本を入手しましょう。 <年明けから筆記試験本番> 1.続けること  年が明けるといよいよ大詰めです。まず基本的に変わらないのはネタ作りです。年明けからの授業で出される小論文の課題全てをほぼ完璧な状態にまで書き直しをしていくことが望まれます。また、小論文の中で海外生活の体験を書くことが要求されますが、そのネタも整理しておくとよいでしょう。そして過去問を繰り返し解くことも変わりません。 2.新しく取り掛かること  変わることとしては、まずもう一回英語に触れることです。英語エッセイのために英語の論文を読んでみたりニュースを聞いてみたりするとよいでしょう。そこまで本格的にする必要はありませんが、私立から長い間英語を書く練習をしてないのでもう一度英語に慣れることが必要です。  また、情報収集の仕方を読書に重点を置くのではなく、インターネットを使用することをお勧めします。説得力のある小論には主張したい事柄を支える具体的なデータが必要です。自分が求めているデータをピンポイントで素早く入手できるのはやはりインターネットでしょう。今までのネタ作りにおいて変わることといえば、このインターネットでの情報収集という点でしょう。  次に、実際に自分のネタを小論文の授業で使ってみることです。似たようなテーマであれば自分のネタを工夫してそのテーマに合わせて書いてみる練習をします。実際に試験でやることはまさに自分のネタの適用なわけですから。また、自分が持っているネタがどうしても使えないと思った場合は、(東京大学の場合はテーマの範囲がとても広い課題なので、大体ネタをひねればどうにかなります。とはいえ、2010年度の「東アジア共同体」のようにわりと具体的な課題もありえるので油断大敵です。)せめて形式(論の展開方法)だけでも自分のネタから引用するべきでしょう。そしてもちろん、このような課題は新しいネタとして書き直しに取り掛かるべきです。  そして、一橋大学を受ける方は面接試験の練習も始めなければいけません。国立の面接は私立のそれとは違いかなり厳しいです。しっかりとした受け答えができるよう何回も面接の練習を重ねるべきだと思います。  ちなみに、最終的にわたしは9つのネタを完成させました。9つは結構多い方ですが、最低でも5つは持っているといいでしょう。ほとんどが6、7回以上書き直しを行ったもので、一番の自信作は13回も書き直しを行いました。ネタ作りは大変ではありますが、一つのネタができたときの達成感はたまりません。そして、できれば入試5日前ぐらいにはすべての予想に対するネタを完成させ、それぞれの論の展開を記憶する作業にうつるべきでしょう。 <筆記試験(東京大学)>   まず、試験は英語90分、小論と英語エッセイ合計で150分です。英語の90分は長く聞こえるかもしれませんが、実際にはとても短いです。途中でリスニングが入ることによって時間がとられますし、問題数も結構あることで見直す時間もあまりなくなってきます。いかに素早く正確に解けるかが勝負となってくるのです。小論は一時間弱を英語エッセイ、一時間半強を日本語の小論文に時間を割くべきです。英語エッセイは5~10分でメモを完成させ約40分で仕上げます。(1ページと半分ぐらいの分量)小論文は15~20分ぐらいでメモを完成させ、約80分で仕上げるぐらいのペースで行うとよいでしょう。英語エッセイと日本語の小論どちらを先にやるかは好みの問題ですが、日本語の小論の方を重くみると考えられるので日本語を先にやる方がよいかもしれません。 <筆記試験後から面接試験>   やっと筆記試験が終わり、次は面接の準備です。面接の準備は繰り返し予備校の先生との模擬面接を行うことが一番です。国立の面接では書いた小論文について主に聞かれます。この部分は小論文の先生との打ち合わせで対策をするべきでしょう。つぎに一般的な質問(志望動機や将来展望など)は、繰り返し模擬面接をすることで対策するべきです。最低でも一日に1回の模擬面接をすることが望まれます。   本番は想像以上に手ごわいものとなるでしょう。容赦なく小論で書いたことなどに突っ込みをいれてきます。しかしそこでへこたれたり反抗したりするのではなく、理路整然とした受け答えをしながら、自分が貴学で向上したいのだということを相手に伝えることが大事です。 <健康>   そしてなにより大切にすべきことは健康です。上のことをすべて十分にこなせたとしても本番に体調を崩してしまっては意味がありません。都会は風邪をひきやすいところですので、手洗いうがいは徹底して、体調管理に気をつけましょう。 <まとめ> […]